人気ブログランキング |
ブログトップ + No music, No life +
「歌わせたい男たち」
先日もちらりと書きましたが、「歌わせたい男たち」という舞台を観てきました。
朝日舞台芸術賞グランプリ、読売演劇大賞最優秀作品賞を受賞した舞台の再演です。
YOMIURI ONLINEに、初演時の詳しいレビューあり。)

戸田恵子さんや近藤芳正さんなどの出演者の名前に惹かれて出かけたのですが、国歌斉唱をめぐる難しいテーマを、エンタテインメントに徹して描いた見ごたえのある作品でした。

物語は、高校の卒業式当日の保健室を舞台に繰り広げられます。
登場するのは、立場の異なる5人の男女。

生活のために音楽講師になった、元シャンソン歌手のミチル(戸田恵子)。
去年の二の舞とならぬよう、無事全員起立で国歌斉唱を行いたい校長(大谷亮介)。
国歌斉唱推進派だけど、実はあまり深く考えてはなさそうな"若者"教師・片桐(中上雅巳)。
歌う、歌わないと必死で攻防する男達とは距離を置く、傍観者的な立場の保険医(小山萌子)。
そして、自分の信条のために不起立を貫こうとする教師・拝島(近藤芳正)。

校長と片桐先生は、拝島先生に「君が代」を歌わせたい。
拝島先生は、ミチルにもう一度シャンソンを歌わせたい。
・・・そんな「歌わせたい男たち」の物語。

それぞれが必死に相手を説得しようとする姿は、必死であればあるほど滑稽で、ものすごく笑えるのにどこか悲しみも持っていて。
相手に届かない言葉を投げ合うというのは、コメディであってもやっぱり切ないです。

ミチルと拝島先生の名古屋弁トークが、とても可愛くてほのぼのしてたのは、お互いの気持ちが繋がってる時間だったからなんだなと、改めて思ったりして。
ピアノを弾いてなくても伝わってくる(笑)ミチルのピアノの下手さ加減と、それを見て思いっきり不安になってる校長も可愛かった~。都知事の真似もナイスでした(笑)。

ラストにアカペラで歌われたミチルの歌が、客席の隅々にまで伝わっていき、その余韻のまま迎えたカーテンコール。

1回目は座ったまま、2回目に1人、2人と立ち上がって拍手する人が出て、3回目は本当にスタンディング・オベーションとなっていました。
その拍手の波に、また感動したりして。

いい舞台を見ることが出来て、本当に良かったです。
by mistysnow | 2008-05-06 00:44 | 映画・TV・舞台
<< ビーチで浅森坂!   久々のライブ >>