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「旬ばなし」第1週 (#2)
BSフジで放送された「美味しい旬ばなし」のレポ、#2です。
今回は一気に更新してしまいます!まずは#1からどうぞ。

●が武田双雲さん、◆が山寺宏一さんです。

***

●「声優さんの場合でも、役作りとかっていう俳優さんに似たようなものはあるんですか?」

◆「もちろん皆やってるし、僕もやってるつもりなんですけど。まったく何もないところで自分が動いてやる場合と違って、役作りのお手本になる、一番参考になるものが映像だったり、吹き替えの場合は向こうの役者の声だったりするわけですよ。それが取っ掛かりであり、役作りの大半を占めてしまいますね。

でも、例えば一つの作品の中で、声優はいろんな役をやらなきゃいけないわけですね。アナウンサーや警官、酔っ払い・・・単なる一言でも、それらしく聞こえないと興醒めしちゃうんですよね。

だから、どんな台詞でもすぐに言えるような準備は・・・ま、どうしても「それらしく」になっちゃうかもしれませんけども。
それが時代物だったり、SFだったり、いろいろするわけですよね。その現場に行って、突然「これやれ」って言われるかもしれないから、そういう意味じゃ、いろんなものに常に注目していかなければいけない。ゆっくり役作りしている暇は無い!みたいなところは、ありますね」



***

●「"らしさ"って言葉が何度も出てきますが、そこにこだわりがあるのかなと。「何をやっても山ちゃんじゃん」という方向には向かってないんですかね」

◆「僕はね、せっかく声優なんで・・・やれる(役柄の)幅が、どう考えても顔を出して演じる俳優の仕事より広いと思うんですよ。広いチャンスがあると思うんで、だったら何でもやってやろうと。
だって、この顔でブラピとかやってるんですよ?(カメラ目線で)いや笑ってるけど、ほんとに(笑)。その顔で?と思うかもしれませんけど。

僕の理想はそうなんですよ。いくら僕のことを知ってても、見てる時、最初はちょっと俺がやってるって意識するかもしれませんけど、いつしか作品に入り込んでいって、いつしか忘れたって思われたいんです」

●「まったく僕も一緒で。僕って、書にクセがあるんです。まあ、「何やっても僕らしさが出る」って誉め言葉で言ってもらってると思うんだけど、理想としては、僕の作品を見た時に、僕であるかとかはどうでも良くて、世界観とかが何らかの形で伝わって・・・あとで「あ、武田双雲だったんだ」みたいなのが、やっぱり理想ですね。それが本当のアートだったり、エンタテインメントだったりするのかなっていう気はするんで。理想は今そこです」

◆「本物はね」

●「これだけは大切にしていきたいっていうものは?」

◆「これもまあ、たくさんあるんだけど、やっぱり一番は・・・なんか変だけど、「プロ意識を持ってやる」ということと、「楽しんでやる」っていうことですかね」

●「真剣にプロとして誇りを持ちつつも、こう(眉間にシワを寄せる仕草)ならずに楽しくやる」

◆「そうそうそうそう。あのー・・・意外とですね、現場でも頑張るんですが、特に吹き替えの仕事で複雑な、細かく合わせなきゃいけない、向こうの役者がとんでもない芝居をしてるっていうのは、合わせるのがすごく難しいわけですよ。あの、七変化してたり。僕はそういう仕事をいただくことが多くて。
ロビン・ウィリアムスとかジム・キャリーとか、エディ・マーフィがいろんな・・・7役やったりとか。

でも、それって現場に行って急にできることじゃないんで、ものすごい下準備を、やっぱりやらなくちゃいけないし、現場で皆に迷惑を掛けるわけにいかないんでっていうのもあるんで、すっごいそこは根を詰めてやるんですけども。それをスタジオで、皆がいるとこでやれることが、物凄い嬉しいんですよ。それでうまく行った時に、「おお!やるな」みたいなことを言われると、それが嬉しくてやってるみたいな。
実際の視聴者のご家庭に行って、「僕のどんな風に見てるかな?」って、なかなかこれは見れないんで。舞台とかだと分かるんですけど」

●「身近なスタッフの言葉がモチベーションに」

◆「そうですね。あと仲間とかね。ま、皆あからさまに言わないですけど。現場では思いっきり楽しんでスコーン!とやるっていうのが、僕の理想ですかね。なかなかそういうのってね、滅多にない事ですけど」

●「でも、さっき仰ってた言葉で、「プロとしてのこだわりや誇りを持ちつつ、楽しくやる」っていうのは、すごく矛盾しているようで、実は最もシンプルな真理かもしれないですよね」

◆「うん。なかなか両方を満たすっていうのは、どうしても難しいんだけど。もちろん自己満足で終わってはいけなかったりとかして。いつも迷いながらやってますけども。
でも、本当にこの仕事をやれることを嬉しいと思ってるんです。

たまにね、・・・なんだろうなぁ、今は「憧れの仕事、声優」なんて言ってもらえたりするんですけども、自分としては、いやこれ、果たして「あるものにアテていく仕事」っていうのはどうなんだろうと。もっともっと努力して、もっと違う方向に行くべきじゃないんだろうかって悩むこともあるんですけども・・・でも、そこにプライドを持って、誇りを持ってやりたいって、常に思ってるんで。

なんとかこう、極めるっていうのは難しいけども、自分でどんどん上を目指していけば、どんどん深みも出てくるのかなって。ほんとにこの仕事あって良かったなって」

●「本当に、こう、声優としての話をされる時のエネルギーがビンビン来てて、なんか涙が出そうになっちゃいます。なんか本当に生きがい・・・生き生きされてるって意味の生き甲斐なんでしょうね。こう、伝わってきます。いろんなことが」

***

武田さんの言葉に山寺さんが「ありがとうございます」と応え、ここでCM。

ちょっとした補足を。
役作りの話の後(この記事の「続きを読む。」のところ)に短いナレーションが入り、「30歳の頃」というキャプション付きで「GAP SYSTEM」第1作(CDブックのやつ)の写真が出てました。びっくり!

「この顔でブラピをやってる」という話の時には、画面を2分割して横にブラピの顔が並べられたりもしていて、なんだか妙にツボでした(笑)。

・・・そんな感じで、レポはもう少し続きます。
【#3へつづく】
by mistysnow | 2007-10-10 23:59 | 山寺宏一
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