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カテゴリ:本( 22 )
「ことのは」
集英社文庫の夏のフェア「ナツイチ」に、今年も特設サイトが出来てました。

そして、今年も蒼井優ちゃん主演の超短編ムービーが。
昨年のものとはまた違って、でも共通する匂いがあって、すごく良かったです。
「ナツイチ」の文章を書いてる人って誰なんだろうなぁ。

それにしても、蒼井優ちゃんの踊る姿は本当に綺麗。
あのシーンを入れてくださった監督に感謝!(笑)
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by mistysnow | 2007-07-06 01:15 |
そこはかとなく。

小僧の神様・城の崎にて
志賀 直哉 / / 新潮社
スコア選択: ★★★★★
学生時代に課題で読むことになって買ったものの、「小僧の神様」だけ読んで放置していた文庫ですが、歯医者の待ち時間用にと本棚から取り出してきて、ようやく全部読むことができました。

当時は正直言ってあまり面白いと思えなかったのですが、今読むとかなり面白かったです。
簡潔な文体で綴られた文章は、リズム良く読み進められました。
表題作以外では、『赤西蠣太』や『流行感冒』、『転生』、『好人物の夫婦』などがお気に入り。

「小説の神様」なんて言葉で表現される、素晴らしい作家であることは重々承知の上ですが、読みながら思ったのは、「この人、変な人だなぁ」ってことでした(笑)。
文学者の人が聞いたら怒られそうですが、私の中での変な作家ランキング2位です。
(ちなみに1位は室生犀星。この作品とかね。)

・・・いや、「変な人」というのは悪い意味ではなくて、「面白い発想をする人、面白い話を書く人だなぁ」という感じ。
爆笑するような面白さでなくて・・・なんだろう。登場人物の考え方だったり、話の展開の仕方だったりに、なんとも言えない味がある、と言いますか。
こういうのって、文学ならではの面白さなのかもしれませんね。

もしかしたら私の志賀直哉像は、おかしな方向を向いてしまっているかもしれないので(笑)、気が向いたら別の作品集も読んでみようと思います。
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by mistysnow | 2007-05-14 00:52 |
「家守綺譚」
家守綺譚
梨木 香歩 / / 新潮社
スコア選択: ★★★★★

ずっと気になっていた本が、最近文庫となって書店の一等地に並んでいたので、ようやく手に取ることになりました。
何事もタイミングが大切だけど、私にとっては「今、この時期に読むべき本」だったんだなという気がしています。

それが梨木香歩さんの「家守綺譚(いえもりきたん)」という小説。

主人公・綿貫征四郎が住むのは、学生時代に湖で消えた亡き友人の家。
その庭を訪れるのは、河童や人魚、小鬼など・・・人ならぬものが数知れず。
サルスベリが主人公に恋心を抱き、白木蓮がタツノオトシゴを孕む。
亡き友人は湖を描いた掛け軸から気まぐれに訪れ、カワウソは人の姿で釣りをする。

そこは、不思議に満ちた世界。
けれども主人公も隣のおかみさんも、それを自然に受け入れて生きている。
この世界に生きているのは人間だけではないことを、当たり前のこととして知っている。

そこに流れるゆったりとした時間の中で、じんわりと温かい気持ちになりました。
印象的なシーンや言葉もいくつかあって。折に触れ読み返したい、大切な本になりそうです。
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by mistysnow | 2007-01-20 00:49 |
出口は何処に?
「EXIT」10巻読みました。
VANCAが順調に進み始めてるのが、なんだか気味が悪い(笑)。
凡ちゃんは相変わらず何か悩んでいるようだし。雪さんとの再会は良かったんだけど・・・。

誰かがメインで曲を書いてるバンドで別のメンバーが曲を作ると、当然新鮮だし、注目度も高くなるんですよね。1曲聴けたら「もっと曲を書いて欲しい」って思うけれど、それはメインで作って欲しいというのとはちょっと違う。

VANCAの場合だと、凡ちゃんが作った曲にファンは惚れたわけで、凡ちゃんの曲が聴けなくなるのは困る。それは、たくやの曲の良し悪しとは別問題。
(マンガだから)VANCAの曲を聞いたことはないけど、私がファンならそう思う。

・・・なんて、マンガの中の人物に力説したところで仕方ないんですけどね。
先の展開がものすごく気になってます。
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by mistysnow | 2006-09-26 23:56 |
「ありふれた生活5」
「三谷幸喜のありふれた生活5 有頂天時代」を読みました。
今回は、タイトルどおり「THE有頂天ホテル」の辺りのエピソードが収録されています。

今年1月に公開されたこの映画の周辺で、「12人の優しい日本人」が上演され、「新選組!!土方歳三最期の一日」と「古畑任三郎FINAL」が放送。三谷さんは大河ドラマに出演した上、「おはスタ」にも山寺さんの代役でMCとして登場し(笑)、歌舞伎「決闘!高田馬場」の脚本も書いてしまったという、相変わらず恐ろしいほどの密度の濃さ。

山寺さん関連のエピソードも、「おはスタ」と「12人~」のところでちらりと載っていました。
生放送でMCを務めることの難しさと、それをこなしていることで山寺さんが手に入れたものを、改めて知った気がします。
・・・だけど、三谷さんのいたずらのターゲットにされた山寺さん、大変だっただろうなぁ(笑)。
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by mistysnow | 2006-09-16 00:20 |
ハチクロ完結。
「ハチミツとクローバー」10巻を買ってきました。
9巻でもうすぐ終わりそうな展開になっていたけれど、この10巻で完結です。

迷路の出口は、決して1つではないこと。
前に進み続けることが、時には誰かの支えになるということ。

忘れられない想いは、忘れなくてもいいということ。

不器用なほどに真っ直ぐに生きる優しい彼らに、たくさんの感情をもらいました。
ちゃんと光の見える終わり方で良かったです。
でも、まさか花本先生がはぐちゃんを○○だったとは。あの時の山田さんの反応が可愛かったです(笑)。

甘く、優しく、ほろ苦くてせつない。
・・・はぐちゃんが竹本君に届けたサンドイッチは、きっとそんな味。

みんな幸せになれ。
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by mistysnow | 2006-09-12 00:19 |
FMシアター
「夕凪の街 桜の国」がラジオドラマになるという情報をメールで教えていただいたのですが、その放送が今日ありました。

夏八木勲さんの重厚なナレーション(モノローグ)を交えながら進められていく物語は、原作に比べると、より原爆に関するウェイトが重くなっていた気がします。
特に「桜の国」の方は、かなり大胆に手を加えられていました。

踏み込んで描かれることで見えてくるもの、あえて言わずにいることで深く胸に残るもの。
原作ファンとしては「そこまで言わせちゃうのか」と残念に思う気持ちもありましたが、ラジオドラマという極端に情報量の少ないメディアでは、観客に理解してもらうためにも仕方なかったんでしょうね。
丁寧に作ろうとしていることが伝わるドラマでした。

映画の方はどうなるのかなー。
個人的には、くすくす笑える要素を無くさずに作ってもらえると嬉しいのですが。
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by mistysnow | 2006-08-05 23:45 |
ナツイチ。
久しぶりに本屋さんへ行ってみたら、夏の文庫フェアがババーンと展開されていました。

今年のナツイチ(集英社文庫のフェア)のキャラクターは、蒼井優ちゃんなんですね。
フェア用の目録をパラパラめくってみたところ、写真があまりにも素敵だったので、つい持って帰ってしまいました(笑)。
蒼井優ちゃん、ほんと可愛いなー。

ナツイチの特設サイトも出来ていて、2分ほどのショートムービーもありました。
映像もモノローグの内容(文章)も雰囲気が良くて、しっかり「作品」になってます。
ちょっと「tokyo.sora」を思い出したりもして。

ゆったりとした時間の中で、じっくり本が読みたい気分になりました。
暑さに負けてダラダラしてる場合じゃないな。
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by mistysnow | 2006-07-15 23:48 |
「夕凪の街 桜の国」
夕凪の街桜の国
こうの 史代 / 双葉社
スコア選択: ★★★★★



「夕凪の街 桜の国」というコミックを買いました。
以前「ダ・ヴィンチ」のプラチナ本として紹介された時から気になっていて、何度か手に取っては止め、今頃になってようやく購入。

「夕凪の街」と「桜の国(一)(二)」が含まれた短編集なのですが、「夕凪の街」のたった30Pの物語に、打ちのめされました。
短編であんなに泣いてしまったのは初めてかも。

「夕凪の街」の舞台は、昭和30年の・・・つまり、原爆投下から10年を経た広島。
街は復興の途中でも、人の生活は穏やかで、そこには笑いもあれば恋もある。
けれど、決して消えない傷もある。心にも、身体にも。

「桜の国」は、現代が舞台。
私と同世代の女性が主人公の、胎内被爆者を母に持つ家族の物語。
被爆者と結婚するということ、被爆者の子供として生まれるということ。そこに存在する愛情と畏れ。

まぎれもなくヒロシマの物語だけど、いわゆる戦争物とは違う空気を持つ作品でした。
映画化が決定したそうですが、是非この空気を壊さずに映像化してもらいたいです。
安っぽい「泣ける映画」にされたら嫌だなぁ。
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by mistysnow | 2006-02-10 01:17 |
中原中也記念館
中原中也記念館へ行ってきました。
近くにあるのに(近くにあるからこそ?)行きそびれていた場所なのですが、ちょっとしたきっかけがあって行ってみることに。
白く近代的な建物の中は、中也の世界が静謐な空気とともに詰まっていて、とても穏やかで居心地の良い場所でした。

直筆の原稿や日記はもちろん、一時所在不明になっていて先日発見された「山羊の歌」の校正刷りも展示。(期間限定の展示だそうです。)
この校正刷り。紙質は悪いもののしっかりとした本の形になっていて、実際に本になった時のイメージを掴みやすい状態にされていました。
ただし公開されているのは、「汚れつちまつた悲しみに……」のページのみ。校正の段階で、第2連と第3連をまるごと入れ替える指示が出されています。
ただ入れ替えるだけなのに、印象がぐっと変わってくるから凄い。校正後の方が、格段に良いです。

常設テーマは「祈り~中也の宗教性」というもの。
中也は特に信仰していた宗教があったわけではないそうなのですが、キリスト教と仏教への関心は強かったようです。
「神はいるというのは実際にいるということだけど、神はいないというのは、実際に存在しているかどうかとは関係なく「私にとっては・・・(存在しない)」ということだ」というようなメモがあって、それがすごく印象的でした。(※言葉は正確ではありません。)

***

2階の企画展示には嘉村礒多(かむら・いそた)。
おそらくご存知の方は少ないでしょうが、嘉村礒多も郷土の小説家です。
梶井基次郎に勝るとも劣らない評価を得ていたとか。

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by mistysnow | 2006-02-08 01:05 |