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5月4日、MUSIC DAY。
渋谷O-WESTへ行ってまいりました。 「ON AIR WEST」時代は何度か足を運んだことがあるものの、「O-WEST」になってからは初めて。 なんだか真っ黒になっててビックリ(笑)。向かいのO-EASTとあわせて道の両サイドが黒い壁になり、ちょっと威圧的にさえ思ってしまいました。 会場前には、すでにかなりの人数が。今回も女子率高かったです。 ほぼ時間どおりに開場して、整理番号順に入場すると、すでに椅子は満席。立ち見も2~3列出来てしまっていて、私のような背の低い人間にとってはかなり厳しかったです(^^; 辛うじてマイクのある辺りが見える位置を確保して、開演を待つことに。 1. kaoru (Opening Act) ステージの上にはキーボード。 「kaoru」というミュージシャンについて知識がなかったので、女性なのか男性なのかも分からず、アンケートの様子から「やる気のない若手(女子)」を想像していたのですが、登場したのは煙草をくわえた長髪のシヴイおっちゃんでした(笑)。 自称41歳の、プロのロマンティスト。(という自己紹介。そのまま載せてみました。) ハスキーな歌声で、ラブソングを聴かせてくれました。 サポートミュージシャンの演奏するカホンがまた素敵。この楽器は生で聴くに限りますね。 少年っぽさを残しつつも大人の余裕を感じさせるステージ。 オープニングアクトから、いきなり良いものを聴かせてもらいました! 2. 谷口崇 準備されたマイクが高い位置にあったので、「とりあえず谷口くんじゃなさそうだなー」と思っていると、どう見ても谷口くんにしか見えない人が登場。 心の準備が出来てなくて、かなり動揺しました(笑)。 谷口くんもマイクの高さは気になったようで、おもむろにマイクに向かっておでこをゴツン! 場内爆笑。「ワザとだー」という声も上がったりして、一気に会場の空気が和みました。その様子に「歌いやすくなった」と谷口くん。 1.ベビメロ 2.エンド・オブ・イノセンス 3.The Song Of Love これまで何故かライブに行く機会がなかったので、谷口くんのライブはこれが初めて。 もう。デビュー当時からずっと聴き続けてきた人が、目の前で歌っているという事実だけで、足が震えました。こういう気分でライブに参加するのも、これが最初で最後なのかも。 気が遠くなりそうなのを抑えながら(笑)、必要以上に足を踏ん張って聴いていた2曲。 2曲しか歌っていないのに「次が最後の曲です」と言われた時は、かなり本気で凹みました。 オープニングアクトと曲数同じかよー。 「このあとは、僕よりずっと・・・」キャリアが長いとか、そんなようなことを言ったり言わなかったりした挙句、「僕よりずっと背の高い人達が出ます」。 場内またまた爆笑。谷口くんが「そこまで笑うとこじゃないでしょ」と言うほどの(笑)。 最初のマイクごつんの後も、何度かマイクにゴンゴンやってたので(もちろんワザと。)、余計に可笑しかったんですよねー。 「声は俺が一番高いけど」という一言も、きっちりありました。 Newアルバムの発売を発表した時には、会場から盛大な拍手が。この日のお客さんは、ほんとに温かかったです。 「皆買ってよ~?(スタッフに向かって)いくら?3000円。3000円・・・高い?千綿君のCDを買って・・・(指を折ってみる)余裕があれば買ってください」 そんなMCでも盛り上がってました(笑)。 今日のライブは、千綿さんと黒田さんのファンが中心だったので、谷口君にとってはかなりアウェーなライブだったはずですが、ラストの「The Song Of Love」では自然に手拍子も起き、盛り上がって終了しました。 親指をグイッと立てて、嬉しそうな谷口くんの笑顔が印象的。 やっぱり、生は良い!(なんてしょぼい感想・・・。)エンジンかかってきた時に終了だったのが、ほんとに残念です。 3. 坂本サトル 再び高い位置にマイクが据えられ、サトルさんが登場。 第一声は、客席前列の隅に向かって「デカ!って言うな!」でした(笑)。 (サトルさんって元々大きい人(178cm)ですが、身長以上に大きく感じる気がします。) 1曲目は「レモネードデイズ」。 演奏が始まってから、自分がこういうイベントの中でサトルさんの歌を聴くのが初めてだということに気づきました。(浅森坂はかなり気楽な雰囲気だったので、またちょっと違うんですよねー。) 一気に自分の世界に引き込む「歌の存在感」は、やっぱり凄いです。 1曲終わってMCへ。今日のお客さんが良い客だという話。 「上(2階席)から観てたけど、皆すごい盛り上がってたねー」 「皆、誰のファン?別に谷口君のファンって訳じゃないんでしょ?」(後ろの方でぶんぶん首を振る私。笑) 「こういうのは大事。アーティストの間で噂になるから。「あそこと一緒にライブやると良い」って。逆に「あそこ最悪」っていうのもあるけど。よく自分の目当てのアーティスト以外は興味ないってファンがいるけど・・・」最前列でご飯を食べ始められたことがあるとか。 「客席の反応が良いと、ついMCが長くなっちゃうんだけど、我慢して・・・我慢して!歌います」 そんな言葉の前後に、Newアルバムの告知(盛大な拍手に面食らう場面も。笑)と、次はその中から歌うことを説明。 1曲かと思ったら3曲も新曲が続いて、頭の中がかなり飽和状態でした。贅沢すぎます! そして、現在ツアー中であることを紹介。 「明日から30泊31日の旅に出ます」 どよめく会場。気を良くしたのか、「30日も旅に出るとどうなると思う?」と言い出すサトルさん。 昔の話ということで、メロンの種が発芽した話を披露。(ご存知ない方へ注:ここでもしてます。) 大盛り上がりの末、「東京は7月10日。ここ(O-WEST)が日本で1番良いライブハウスだけど・・・SHIBUYA BOXXでやります。そこでこの話の続きをするから」と言い出す始末(笑)。 そんな感じで盛り上げておいて、「もう皆、俺の歌忘れたでしょ。「あー、あのもやしの人」って。まあ、それでも良いけど」とサトルさん。笑わせすぎです(笑)。 ラストは、弦を切りながら「かけがえのない朝」を熱唱。 ツアー中だからか、会場の雰囲気が良かったからか、新曲披露があったからか。いつにも増してモチベーション高めのライブだったように思います。 セットリストに新曲名を書きましたが、新譜の収録曲名と歌詞を照らし合わせて推測したものです。 もしかしたら正確ではないかも。 (曲名を知りたくない人もいらっしゃるかもしれないので、一応白字にしてます。反転して読んでくださいね。) 1.レモネードデイズ 2.野菜畑の空の青 (新曲) 3.コーヒーカップは空っぽ(新曲) 4.君にくらべれば (新曲) 5.かけがえのない朝 4. 近藤房之助 (Guest) 「踊るポンポコリンを歌ってた人」と言うほうが分かってもらいやすい方ですが、日本で指折りのブルースシンガーでございます。 完成された、オトナのライブ。 座って歌われたこともあり、近藤さんの姿はほとんど見えなかったのですが、そんなことは関係ないほど歌だけで魅了されました。 なんだろう。「聴く」というより「浴びる」というような感覚・・・かな。 天井から歌が降ってくるような、不思議な感覚でした。 洋楽に疎いので、「Knock'n on Hevean's Door(ボブ・ディラン)」と「Imagene(ジョン・レノン)」くらいしか分かりませんでしたが(汗)、普段は敷居が高く感じて行くことの出来ない人のライブを聴くことが出来たことを、本当に嬉しく思います。 5. 黒田倫弘 1曲目からハードなナンバー。腰をくねらせるダンスと変則的な手拍子に、ちょっと置いていかれてしまっていたのですが、MCが弾むにつれてファンの人達に混ざって騒げるようになりました(笑)。 最初の2曲くらいは、ひたすらサポートギタリストのBABIちゃん(馬場一嘉さん)を見て「格好いい~!」と思っているような状態。 いきなり弦を切ってしまうほどの演奏で、黒田さんの歌を強力に盛り上げてました。 黒田さん自身もギターを取り出した時、「このギターはファンの人達にプレゼントしてもらった」と微笑ましいエピソードを。 そして、「こういうイベントに出ると、もっと歌が上手かったりギターが上手かったりすればと思うけど、自分のスタイルを貫くことも大事。だから僕は腰を振ります!」と高らかに宣言! そう言われると素直に「いぇ~!」って言いたくなってしまうから不思議です(笑)。 以前浩ちゃんがカバーしたバージョンを聴いたことのある「オレンジ」も、ご本人のバージョンで聴くことが出来たし。 とても楽しかったです。 6. 千綿ヒデノリ 千綿さんのライブ映像を、以前ネットで見たことがあったのですが、やっぱり生の方が良いですねー。 細い身体から搾り出すように歌う姿が印象的。 3、4曲目くらいでこれまた弦を切ってしまって(よく弦の切れるライブでした。笑)、裏でスタッフが弦を張り替える合間にアカペラで1曲披露。ライブ慣れしてるだけじゃなくて、歌に自信があるからこそ出来ることなんでしょうね。 「他の人みたいに笑えるMCが出来ない」と言いつつも、楽屋裏の話などいろいろしてくれました。 自称41歳のkaoruさんが、45歳らしいこともポロっと暴露(笑)。2人で「10年後、20年後に近藤さんみたいに渋い男になれるだろうか」みたいな話をしてたそうです。 千綿さんも2階席で見てたらしく、「今日1番気になったのは“もやし”!」と。それだけで大爆笑の客席。 裏でサトルさんに続きをこっそり聞いたけど、教えてもらえなかったそうです。(笑) 谷口くん、黒田さん、千綿さんが同い年(33歳)で最年少という、オトナのライブイベント。 音楽のジャンルはバラバラでも、チカラのある歌に引っ張られて、不思議なほどに一体感がある素敵なイベントとなりました。 客席が楽しむことで、ミュージシャンも気持ちよく演奏できて、さらに客席が盛り上がる。 そんなふうに連鎖が生まれるから、ライブは生ものなんですよね。 アンコールで一人登場した千綿さんの、「(どんなにバーチャルなものが発達しても)ライブは絶対に生き残る」という言葉には、大いに頷きます。 18時にスタートしたライブも、気がつけば22時過ぎ。 物販のコーナーにはLAPLANDスタッフの姿も消えていました。(翌日宮城でライブでしたから、早めに切り上げたんでしょうね~。) 立ちっぱなしで足は痛かったけど、気分は満たされて。 フラフラと外に出ると、ライブハウス前でタクシーに乗り込む人が。 ・・・BABIちゃんだー! 他のファンの方に紛れて、手を振ってみたりして(笑)。 本当に贅沢なライブでした。
by mistysnow
| 2005-05-06 21:46
| その他音楽
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